肺癌 予防・治療法

放射線治療

放射線療法とは、癌細胞にX線などの放射線を照射し、癌細胞を殺す治療法で、開胸手術では取りきれなかった癌細胞がある場合や、リンパ節転移、切除できない場所の腫瘍などの治療で行われます。

癌細胞は正常な細胞に比べて細胞分裂が早く、活動が活発です。この癌細胞に放射線を照射することにより、癌細胞のDNAに変化を与え、死滅させる治療法です。

放射線療法には、体の外から放射線を照射する体外照射と、放射性物質を入れた針やカテーテルを腫瘍の内部やその近くに置くことで放射線を照射する体内照射があります。また、脳に腫瘍が広がるのを防ぐために、脳に放射線を照射する全脳照射が行われることもあります。

放射線療法には、腫瘍の大きさを立体で測り、腫瘍のみに照射することができる定位放射線治療や陽子線治療があります。この方法は、小さな腫瘍にもピンポイントで照射することが可能です。

放射線療法は癌の種類や病期によって異なり、非小細胞癌の場合、原発腫瘍で、3センチ未満の大きさ、リンパ節やほかの臓器に転移をしていない癌から照射できます。放射線療法は、複数回照射することで効果が表れます。通常は1日1回、週間に5日の照射を行います。放射線の照射回数は患者の症状により10~30回くらいです。

放射線療法の副作用として、皮膚炎や食道炎、のどの痛みなどが起こります。副作用が強く出る場合、ステロイド剤を使って症状を抑えます。副作用が起こる原因は、腫瘍周辺の正常な細胞にも放射線が照射されるためです。