肺癌とたばこ
因果関係
肺癌の約90%は喫煙が原因と言われ、喫煙本数が多い人ほど肺癌に罹るリスクは高くなります。喫煙の体に与える影響を数字にしたのが喫煙指数で、一日の喫煙本数×喫煙年数で表します。喫煙指数が400以上の人は、肺癌に罹るリスクが非常に高くなります。
タバコの煙には4000種以上の化学物質が含まれ、そのうちの200種以上が有害物質と言われ、発癌物質、癌促進物質などが含まれています。ニコチン、タールといった粒子形の物質や一酸化炭素も含まれます。
ニコチンは、交感神経刺激作用や血管収縮作用があり、依存性があるため、禁煙の妨げになっています。また、肺癌だけではなく、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の原因にもなります。
タバコが原因の肺癌に、扁平上皮癌、肺腺癌、小細胞癌、大細胞癌があり、最も多い肺癌は気管支に発生する扁平上皮癌と小細胞癌です。
肺癌の発生リスクは、非喫煙者と喫煙者では約7倍以上の危険性があり、吸い始めた年齢が若いほど発生リスクは高くなります。また、喫煙による肺癌のリスクは、喫煙者のみならず、周囲の人にも影響します。喫煙者の近くにいることでタバコの煙を吸い(受動喫煙)、肺癌の死亡率が高くなります。受動喫煙による害は肺癌だけではなく、乳幼児の場合、心筋梗塞や突然死の原因にもなります。
喫煙は肺癌の原因だけではなく、口腔癌、咽頭癌、食道癌などの全身の癌、肺気腫や気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)の原因にもなります。