肺疾患
肺結核
肺結核は、「労咳(労咳)」と呼ばれ、古代エジプトのミイラから発見されるほど古くからある病気で、結核菌という細菌に感染することで発症します。かつては治療法がなく不治の病でしたが、現在は治療法も確立し、治る病気になりました。現在でも高齢者などの感染者が多く、増加傾向にあります。
結核菌は、飛沫感染と言って感染者の咳やくしゃみに含まれる結核菌を吸い込むことによって感染します。体内には、細菌やウィルスから体を守る免疫機能があり、この免疫機能が結核菌を抑え込むため、結核菌に感染しても必ず発症するわけではありません。多くの場合、高齢者や乳幼児、過労・栄養不良の人、一度に大量の結核菌を吸い込んだ場合などに発症するため、注意が必要です。
肺結核の症状は、咳や痰、微熱など風邪の症状と似ています。結核が進行すると、食欲がなくなる、気管を傷つけるために痰に血が混じる血痰が出ます。咳などの症状が数週間続く場合は、肺結核を疑います。
結核の診断は、胸のX線検査やCT検査、結核菌に感染しているかを確認するツベルクリン反応検査、痰の結核細菌を培養する検査があります。胸のX線検査では、軽度の場合は気管支に淡い陰影や肺炎のような影が、症状がかなり進行している場合は特徴的な空洞が確認できます。
治療は抗生物質の投与で治療します。治療期間は、スケジュールに沿って半年から1年の長期にわたり、多くは通院で治療できます。ですが、患者の勝手な判断で投薬を中止したり、適切ではない抗生物質の投与が行われた場合、結核菌が薬に対する耐性を獲得し、抗生物質が効かなくなることがあります。これを多剤耐性肺結核といい、有効な治療法がない状態になります。